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《オンライン授業》身近にある事例から課題発見能力を高める

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

行動観察とは、もともと民族学などで研究対象を観察する手法として発達した研究方法です。納村信之先生の本授業では、この方法をビジネスに適用していきます。具体的には、ユーザーが普段どのような環境で生活しているのか、どういった考え方で商品やサービスに接しているのかいったことを観察します。その結果を分析することで新たなマーケティングの可能性について考え、模索していきます。実際に起きた事例や身近な事例を用いるためわかりやすく、学生からとても人気の高い授業です。

実際に行動観察を行い、課題を発見する


授業の後半では、実際に行動観察を行うことで得た気づきをグループごとにプレゼンテーションしました。ある学生は「ドトールの返却棚ゴミ問題」について挙げていました。ドトールでの飲食を終えた人は、トレーやグラス、ゴミなどを専用の棚に返却します。この返却棚に向かった利用者のうちの大半は、グラスやカップを返すとき周囲を見渡す傾向にあります。この学生はそこに着目し、行動観察を行いました。その結果わかったことは、返却棚の前で周りを見ている人は、ゴミを捨てる場所を探しているということです。また、ゴミを捨てる場所がわからないため、ゴミを持ったまま退店する利用者もいるということでした。そして、返却棚のゴミを置き方から、利用者はゴミをそのまま棚に置くことを嫌がっていることがわかりました。このように行動を観察してみると、ゴミ箱が用意されていないことで利用者が不便な思いをしていることが判明します。

実際に顧客の行動観察を行うことで、学生たちは普段気にも止めていないことに着目します。そこから自身で仮説を立て、どんなことが課題となっているのか分析します。その課題に対して、どのようにアプローチすれば問題が解決するのかということを積極的に考えることで、この授業に参加した学生たちは自身の課題発見力・問題解決能力を高めていきます。