「製品戦略論杯」を実施しました(山岡隆志先生)
山岡隆志教授の製品戦略論のターム2最終日の授業では、「製品戦略論杯」と題して、受講生が自作したプロトタイプの発表会を行いました。今回の課題では、財布をテーマに、学生同士が顧客になって、ニーズをヒアリングし、アイディア出しからプロトタイプ作製までの一連の製品開発のプロセスを体感するものです。授業でインプットした知識を早速アウトプットするものです。実際の製品を作ってしまうところまで行うことは、最もアクティブに学習できる教授法です。
木曜の授業では、中川綾華さんが優勝しました。一見すると普通の財布のようですが、顧客のニーズを捉えた細部に拘った本当に使える実用性の高いものでした。実際使ってみて修正を加えているプロセスを踏んだところは、授業で学習した実行可能性を高めるやり方の実践を既に活用されていました。準優勝は店橋和泉さんでした。普通のお店では見たことがない斬新なデザインで、全て手縫いで味わい深く丁寧な仕上がりが評価されました。
金曜の授業では、近藤悠哉さんが優勝しました。ユーザーがパーツを自分好みにカスタマイズできるデザインが評価されました。準優勝は浅倉悠孝さんでした。収納スペースが豊富に用意されており、小銭入れが脱着できるなど、顧客の細かいニーズを丁寧に実現されていました。
受講生からは、最初は面倒な課題だと感じたがいざやってみると、モノを作る楽しさを沸々と実感でき、いつの間にか没頭していたという多くの声がありました。ほとんどの受講生の作品が手間をかけて、クオリティが高いものばかりでした。レポート課題やクラス発言などからは知ることができない、学生の隠れた能力を垣間見ることができる授業でした。