自らのビジネスアイデアを伝えるためのプレゼンテーション力を養う《起業家行動論》

商学部のインテンシブプログラムでは、1年次の「フィールド基礎」、2年次の「フィールド実践」を通じて学外活動で必要なスキルを身につけるとともに,マーケティング知識の応用を学んだ3年生が、次のステップとして「もし自分たちがビジネスを始めるとしたら、どのような事業を展開するか」を考え、未来のビジネスを構築できるようになることを目標としています。「起業家行動論」の授業では、世の中に新しい価値をもたらす起業家の知見を学び、自らのビジネスアイデアを説得力を持って伝えるためのプレゼンテーション力を養います。
この日は、チームに分かれて各グループが考案したビジネスプランのプレゼンテーションが行われました。日常生活で感じる課題に着目し、それをどのように解決できるかチームで話し合いを重ね、課題の解決策をビジネスとして成立させるための収益化も検討しました。さらに、資料を作成し、説得力のある言葉で伝える練習も行いました。提案に説得力を持たせるために、1・2年次に学んだマーケティング戦略の3C分析(Company、Customer、Competitor)や4P分析(Product、Price、Place、Promotion)も活用しました。
プレゼンテーションでは、AIナビゲーションとスマートグラスを組み合わせた商品の提案や、簡単に坂道を登ることができる電動リフト、麻雀のポジティブな楽しみ方の提案などユニークなプランが飛び出しました。
発表後には、プレゼンテーションの審査員として招待された大学院の修了生からチームごとにフィードバックをいただきました。
プレゼンテーションに説得力を持たせるためには、なるべく台本を見ずに大きな声で堂々と話すこと、「説明」と「説得」の違いを理解し「説明」に徹しないこと、会場の雰囲気作りを左右する“聴く”側の態度など、受講生はメモを取りながら、積極的に学び取っていました。


プレゼンテーション(Presentation)とは何でしょうか?
プレゼンテーションとは「説明」ではなく「説得」であり、相手に利益や価値を提供する、つまり「プレゼント(Present)」であるという教えをいただきました。「いいね!」で終わるのではなく、「ワクワクした!」や「仲間になりたい!」と相手に感じさせることが重要だとのアドバイスを受け、受講生は次回の最終プレゼンに向けてさらにブラッシュアップを進めています。
受講生からは、「今までは人前に出て話すことが苦手だったけど、訓練することで自信がつき、堂々と発表できるようになった」と喜びの声が聞かれました。プレゼンテーションのパブリックスピーキングスキル(=多様な多くの聴衆相手に自分の言葉で語ることで共感を獲得すること)は就活やこれからの人生においても重要なスキルであることは間違いありません。受講生はこの授業を通して、今後の人生を生き抜くサバイバル力も培っています。