2010年6月7日に前期第8回(前期13回・後期14回)の社会人基礎力育成講座の授業が行われました。この授業は2008年度に初めてスタートし、昨年度と今年度はJTB中部様を協力企業にお迎えし、地域活性化の企画と実践に取り組んでいます。今年度は長久手町と日進市を対象地域にしています。この取組の中で、学生たちは担当地域ごとにチームを編成し、何が本当にその地域の活性化に寄与するのかを真剣に議論しています。こうした過程で「考え抜く力」「前に踏み出す力」「チームで働く力」を身につけることが本講座の真の狙いです。これらの能力を経済産業省は「社会人基礎力」と呼んでおり、広く社会で働く上で必要になる一般的能力とされています。大学での教育については政府が役割分化を進めており、本学は幅広い職業人の育成を目指し、様々な教育改革を実施していますが、この取組もその一つです。大学卒業後に、本当に役立つ力を育てたいと本学は考えています。

今回の授業は地域活性化に向けてJTBツアーを企画する準備段階に位置します。学生の提案はJTB中部様により旅行のプロの目で2週間後に厳しく審査されます。本当に地域のためになるのはどのようなツアーなのか、費用や採算、実現可能性まで含めて実践的に考えようと悪戦苦闘しています。長久手班はリニモのイベントを活用して朝食スイーツを提案しようと、そして日進班は産業祭りの品評会を中心とした農とエコの視点からの日進市の魅力を掘り起こそうと努力しています。今回は、頑張っている学生を励ましに、長久手町と日進市の役場の方が授業に参加してくれました。自分たちが考えてきた事柄をぶつけて、授業終了後も熱く議論を戦わせ、そして行政のプロからアドバイスをもらいました。この件に関するお問い合わせは、講座担当の亀倉正彦(経営学部教授)までお願いします。