2010年6月21日に行われた社会人基礎力育成講座において、長久手町と日進市の各々の担当メンバーが、地域活性化につなげられるような「JTBツアーの企画・提案」をプレゼンし、JTB中部社員による審査を受けました。この授業は、地域活性化を単なる企画として立案するだけでなく、これを本当に実現してしまおうというものです。しかも、株式会社JTB中部(名古屋市)のご協力を頂きながら、この地域活性化プランの中にJTBツアーを組み込んでみようという、大変盛りだくさんな内容の授業です。
　ただし、JTBツアーは非常にブランド価値が高いものであるため、いくら授業にご協力くださるとはいえ、ビジネスとしてそれなりに成り立つ見込みがあることが採択の条件です。真にその地域の活性化に寄与するような企画、しかもJTBツアーのブランドにふさわしい企画とはどのようなものなのか、これまでずいぶん悩み、考え抜いてきました。地域の課題は地域に入り込み聞き込もうとして、行政や関係機関等への聞き取り調査も実施してきました。今もアンケート調査を計画し実行中です。

　今回JTB中部からは２名の社員が派遣され、審査をしてくれました。同社の属するJTBグループは、従来の「総合旅行産業」から「交流文化産業」へ進化しようとしています。これは「人と人の交流を基軸に、関わる人や政府・企業等の課題を解決し満足してもらうための提案やサービスの提供」をするこです。受講生は、今これを文字通りに実践しようとしています。
　ですので、同社の中堅の課長クラスも入り、真剣なまなざしと厳しい目でビジネスとしての可能性について見極めようとしていました。同社の担当者からは「大学授業への協力で審査しますが、発表を学生扱いし甘やかすことはしません。あくまでも(JTB中部の)本当のビジネスになる可能性を持っているかを審査します。」という趣旨のお言葉がありました。見込みのない企画案は却下されます。学生たちの提案は認められるでしょうか。審査結果は一週間後に発表になります。この件についてのお問い合わせは、講座担当の亀倉正彦(経営学部教授)までお願い致します。