ヨーロッパで調査研究の旅
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9月から2ヶ月間、ギャップイヤープログラムに参加した経営学部経営情報学科2年生の柴田くん。1年生の春に国際ボランティアを経験し、さらに海外への理解を深めるため、このプログラムに参加しました。無事にプロ...
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Gap Year Program
10月11日(水)に「2017 Gap Year Program」の参加者による研究報告会が実施されました。本プログラムを通し大きく成長した学生たちによるプレゼンテーションは、個性的かつレベルの高い内容でした。そんな彼らの体験談や研究内容について、公開してまいります。今回は、コミュニケーション学部1年生による「日本のおもてなしと海外のHospitalityの比較研究」について触れていきます。
私は高校生の時に、三重県で開催された伊勢志摩サミットの外国語ボランティアに参加しました。このイベントには、沢山の外国人やジャーナリストが訪れていたため、最高の「おもてなし」を心がけましたが、日本の「おもてなし」が外国人にどのように受け取られているのか、とても気になったことを今でも覚えています。その時に、私の興味・関心の基盤が出来上がったと思います。そうした経験からこの度ギャップイヤープログラムに参加するにあたり、「日本のおもてなしと海外のHospitalityの比較」を研究テーマとしました。本研究を遂行するため、私はイギリス、フランス、スイス、そしてイタリアの宿泊施設をめぐり、「おもてなし」に関する調査を実施しました。宿泊施設を調査対象に選んだ理由は、おもてなしが顕著に表れる場所だと考えたからです。
上記4カ国を巡り、一番印象的だった国はフランスです。フランスのおもてなしは、相手の名前を呼ぶことからはじまります。ホテルのスタッフたちは、来客の名前を意識的に呼んでいました。チェックインをしてからホテルを出るまで、相手の名前をしっかりと声に出しながらコミュニケーションを取ることは、最高のおもてなしの一つだと思います。なぜなら、一期一会になる(と思われる)相手の名前をわざわざ覚え、最後まで誠実に対応することは、極めて労力を要する行為だからです。
Gap Year Program での研究活動を通して、「おもてなし」には様々な形があることを学びました。おもてなしは英語でHospitalityと訳されますが、突き詰めれば違った意味や機能を持つ概念かもしれません。しかしながら、私はどの文化にも「おもてなし」の精神は存在するものだと考えています。なぜなら、私自身がイギリス、フランス、スイス、そしてイタリアにもう一度訪れたいと感じているからです。もし、この4カ国の文化におもてなしの精神がないのであれば、再訪したいと感じることはないでしょう。かなり主観的ではありますが、この感覚が「おもてなし」の存在を証明していると考えています。
約70日間をかけて、各自の自主的な計画に基づき、ヨーロッパを舞台に単独で調査・研究活動を行います。欧州ではすでに定着している習慣を参考にしたもので、海外での生活を通して自分を見つめ直し、世界的な視野を持った人材へと大きく成長することができます。このプログラムがきっかけとなり、海外留学提携校への交換留学を希望するなど、学修意欲の向上や将来計画への動機付けになる学生も少なくありません。名古屋商科大学では、建学の精神「フロンティア・スピリット」を実践するGap Year Program参加者に対し、奨学金を給費しています。
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