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ケースで学ぶビジネス倫理《オンライン授業》

#アクティブラーニング #アクティブラーニング事例紹介

経済が発展し需要と供給を効率的に満たすことで、私たちは100年前とは比べものにならないくらい豊かな生活を送っています。しかしその一方で、経済を優先したために環境破壊などの問題が生まれています。また、効率や利益を重視するために、企業が不正を行ったというニュースを見聞きしたことがある人も多いことでしょう。企業が利益を過度に追求することによって起こるこれらの倫理的な問題を、具体的な事例を通じて学んでいく授業が山蔦真之先生によるビジネス倫理の授業です。第2週目の今回の授業は、内部告発について学びました。

内部告発とは…
企業内部の人間が所属組織の不正や法令違反などを、外部の監督機関や報道機関などへ知らせて、公にする行為。

今回のケースは


【ケース1】
あなたの仕事場の同僚が仕事中にアルコールを飲んで、度々仕事をさぼっています。彼の行動はあなたや他の従業員の士気を下げ、加えて仕事の効率にも悪影響を与えており、とても許せるものではありません。しかし、同僚はアルコール依存症で、困っているかもしれません。これらの状況を考慮した上で、あなたは上司に同僚のことを報告しますか?

【ケース2】
あなたは20代の若い従業員で、古い建物の中で働いています。その建物の天井にはアスベストが含まれていることが判明し、部屋全体がアスベストで汚染されていました。あなたはアスベストが非常に危険な物質であることを知っています。しかし、経営陣はなんの対策も取らず、あなたとあなたの同僚にそこで働き続けるようにと指示を出しました。このような状況であなたはどんな対応をしますか?

正解はありません

今回の授業でも「あなただったらどうするか?」という先生からの問いかけに対して、多くの学生が手を挙げ、自分の意見を発言していました。そして上記の2つのケースとともに、実際に起こった企業の内部告発について活発に意見交換を行っていました。実際に社会で起きている問題には、“模範解答”のような正しい答えはありません。様々な状況や倫理観を踏まえて、最適解はなにか?と考え決断する必要があるということを今回の授業を通して理解できた学生が多かったのではないでしょうか。