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BSc in Commerce

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デザイン・シンキングのアクティブラーニング


山岡隆志教授の製品戦略論の講義において、デザイン・シンキングを学生に実際に体験してもらうアクティブラーニングが行われました。

受講生の感想

《経営学部 伊藤さん》
3Dプリンタの登場によって個人でもメーカーになれることを知り、モチベーションがあがりました。
財布作りのために1から材料を揃え、自らの手で相手の要望を満たしたものを作りたいと考えました。その際に普段でも使えられるようなものにしたいと思い生地を購入し、長財布の作り方などを調べ、自分なりのアレンジを加えて製作することによって顧客にあった普段でも使える財布を作りあげることができました。時間がかかりましたが満足する出来に仕上げることができたのでとても嬉しかったです。

《商学部 樋口さん》
製品戦略論の講義内で、人生初のプロトタイプを作成しました。
私が考えた財布の特徴は、小銭入れを外に付けること、チャックを付け大切なカード類や車の鍵もまとめられ、デザイン性を考慮してお札を縦にしまえる点です。初めに思い描いたアイディアは作ってみると上手くいかないことの連続でした。とにかく作り始めることが大切だということを学びました。今回の良い経験はどんな仕事でも活かせると思いました。アイディアをたくさん出し、とにかく実践してみることを忘れずに今後に活かしたいです。

《商学部 佐藤さん》
ペアになった相手が求める使いやすいところ、日常でよく取り出すものなどのインサイトを探る作業は難しく戸惑いもありました。しかし、作業を進めるうちに楽しくなってやりがいを感じました。考えるだけでなく調査してそれをプロトタイプとして作っていくことで、ニーズにあった商品を作れると感じました。どうやったらもっと使いやすくなるか、これがあったら便利と思うアイディアはないかを試行錯誤しながら作成しました。相手のことをしっかり考えて作るということは大変だけど最後には達成感につながり、相手をよく知ることで良い製品が作れることを学びました。

《商学部 後藤さん》
今回の授業で、まず需要に合わせたものを作ることの大変さに気づきました。相手の要望は、コンパクトな財布で青色でした。その要望を元に図案を作ることは悩むことはありましたが、思っていたより早くできました。すべて手縫いだったため、強度を考えたものにしたこともあり、縫うことがとても大変でした。しかし、完成したものは少し不恰好でしたが努力した結果がかたちとなったことでうれしかったです。

《コミュニケーション学部 城戸さん》
今回の実習で初めて「インタビュー」「分析」「プロトタイプの作成」を体験し、いかに商品の開発が難しいのかということと、市場調査の重要さを実感しました。作りたいものを作るのではなく、顧客の潜在ニーズを読み取り形にするということは自分の「作りたい欲」のままに進めるだけではいけない。開発欲に負けて好きなようにしてしまうとニーズに合わない商品ができてしまう。世の中のニーズを掴んだ商品を生み出すことができる人々は欲を抑制し新しいモノを生み出す勇気がある方なのだと思いました。この経験の学びを忘れず、将来ニーズを掴んだ商品を生み出すマーケッターになりたいと思いました。

《経済学部 髙崎さん》
財布を作るという課題が出された時にとても驚きました。ニーズに合った商品をゼロから作ることが自分一人でできるかという不安がありました。実際に商品をゼロから作ってみるとニーズに合う物を作る難しさを感じました。全てのニーズを網羅できないため、ニーズの優先度を考える必要にせまられました。この講義からニーズにあったものをゼロから作り上げる難しさ・楽しさを学ぶ事ができました。このような講義は受けたことがなかったので、とても新鮮で面白かったです。

《商学部 田中さん》
人のニーズを取り入れ財布作りを行うことは想像以上に簡単ではありませんでした。しかし、プロトタイプを作り形から理解することができたため、真のニーズが見えてきました。例えば隣の人のニーズの中に、「小銭が出しにくいから出しやすくして」というものがありました。これだけ聞けば小銭を入れる場所を大きくすればいいと思います。私もそのように思い、小銭入れを大きくしようと思って作り始めたのですが、作っている途中に真のニーズのようなものが見えてきたのです。
『小銭を素早く出したい』
    ⇩
『小銭って1円、5円、10円、50円、100円、500円あるよな』
    ⇩
『それを出しやすくするには?』
    ⇩
『各小銭を分ければいい』
といった具合です。
二週間後の講義で完成したプロトタイプを隣の人に説明すると、これはいいといい評価をもらうことができました。プロトタイプによって形にすることで、机上では見えない新しい発見ができることを知りました。

製品戦略論


マーケティングの重要な概念のひとつに顧客価値があります。その顧客価値の形成に大きな影響を及ぼすものが製品です。製品とは有形のモノに限定されず、 サービスも製品のひとつとされます。例えば、ディズニーランドや弁護士の助言も製品に位置づけられます。本講座では、学術理論からシリコンバレーの最新の実践的な手法まで多様な題材を使い、これからの時代の製品戦略の考え方を身につけることを目標にしています。講義形式もユニークで、全講義がケーススタディやデザイン・シンキングといった双方向のアクティブラーニングが採用されており、一方的な講義で行われる日は一日もありません。