アクティブラーニング ~デザイン・シンキングの実演~
山岡隆志教授が担当の製品戦略論はアクティブラーニングで全講義が構成されています。今回は、学生が前回の授業で学んだデザイン・シンキングの理論を使って、財布のプロトタイピングを実際に作ってもらうアウトプットの授業が行われました。
提出された全プロトタイプから最優秀賞、優秀賞、特別賞が決まり表彰されました。最優秀賞に輝いた伊藤唯さんのプロトタイプは、顧客のニーズを詳細に忠実に反映した極薄型のもので、オンとオフが使い分けできる素材を分けたリバーシブルタイプです。流通まで考えられたマーケティング戦略は実行可能性が高いものでした。赤尾関健くんのプロトタイプは、世界に一つしかないカスタマイズ可能な財布で180度開く機能性が斬新でした。
- ●最優秀賞
- 伊藤唯さん、赤尾関健くん
- ●優秀賞
- 峯沙也加さん、宮地紗千さん
- ●特別賞
- 飯塚有菜さん、橋本ファブリシオくん、北村完くん、清水星輝くん
その他のプロトタイプも、素材まで拘った完成度が高いもので、学生が真剣に取り組んだ後がみられます。一見、平凡に思われる財布という商品でも、これだけアイディアに満ちた革新的なものが生まれることを学生は目の当たりにしました授業となりました。
製品戦略論
マーケティングの重要な概念のひとつに顧客価値があります。その顧客価値の形成に大きな影響を及ぼすものが製品です。製品とは有形のモノに限定されず、 サービスも製品のひとつとされます。例えば、ディズニーランドや弁護士の助言も製品に位置づけられます。本講座では、学術理論からシリコンバレーの最新の実践的な手法まで多様な題材を使い、これからの時代の製品戦略の考え方を身につけることを目標にしています。講義形式もユニークで、全講義がケースメソッドやデザイン・シンキングといった双方向のアクティブラーニングが採用されており、一方的な講義で行われる日は一日もありません。