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商学部のマーケティング・インターンシップ体験記Vol.4〜深瀬さんの場合〜

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商学部・マーケティング学科3年深瀬さん

国内、海外にて様々なインターンシップを経験してきた深瀬さん(商学部マーケティング学科3年生)。それぞれに学びと気づきがあり充実した就業体験をしてきました。今回のインターンシップはマーケティング学科で学んできた内容を直接活かすことができるという点と、報酬が支払われるという点からこれまでとは大きく違っていたようです。さらに、このインターンシップが深瀬さんの就職活動での企業選びに変化を与えました。


花き業界でインターンシップをすることになったきっかけ


花きとは観賞用の草花を指す言葉で、それを扱っている業界を花き業界と呼びます。実はインターンシップをさせていただくまでは気にかけることがありませんでした。きっかけは所属している小野先生のゼミで紹介を受けたことです。小野先生の大学院のゼミ生に花き業界に勤められている方がいらっしゃり、その方より「花き業界の動向を調べた上で若者向けのプランを考えて欲しい」という課題が出され、プレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションの結果、最終選考に残り、その方の勤め先である株式会社ハクサンにてインターンシップへ参加させていただくことになりました。

※株式会社ハクサンは、世界各国の園芸商品の輸入販売、海外育種会社との品種開発、国内外での生産に従事する企業です。一部の品種では全国トップクラスのシェアを誇るなど、業界知名度も抜群です。Proven Winners(通称PW)という世界的に有名な植物ブランドも展開しています。

成果を出すというプレッシャーの中で自己の力を試せた3ヶ月間

12月半ばから始めたハクサンのインターンシップはまだ継続中です。3ヶ月間の長期であるという点と、マーケティングの知識を活かして仕事ができるという点、報酬が支払われるという点においてはこれまで経験してきたインターンシップとはまるで違いました。ちなみに今回は、マーケティングの知識を持っているという点、学生ならではの視点で貢献ができるという点を期待され、報酬のあるインターンシップ生として採用していただきました。そのため、ある程度の成果を出さなければならないというプレッシャーの中、真剣に仕事と向き合うことができました。ハクサンはProven Winners(通称PW)という植物の国産ブランドの立ち上げに携わった初期のメンバーです。そして立ち上げた1992年にはたった4社だった参加企業は、現在では欧米やヨーロッパ、アフリカ各国から計19社にまでなりました。PWのブランドを持つ植物は画期的な品種改良を繰り返し、誰もが安心して綺麗に育てられるという特徴があります。ハクサンは様々なイベントを通してこのPWを世の中に広めています。私もそれをお手伝いすべく、いくつかの業務を担当しました。

最も印象に残っているのは、PWブランドのキャンペーン統合サイト「花コレ」のロゴをコンペティションで募る業務でした。応募対象者であるフリーランスのデザイナーに、ある程度こちらの要望に沿ったロゴを作成していただきたかったため、その要望をPowerPointにまとめてコンペティションの専用サイトに掲載しました。ところが応募総数は100件近くになったにも関わらず、こちらのイメージと異なるロゴが多くなってしまうという事態になりました。私の作ったPowerPointでは応募者にきちんと意図が伝わっていなかったのだと反省しました。その中でも花コレのイメージに近いロゴを3つにまで絞り、最終的には社員の方と相談して決定することができました。

もう一つ印象に残っている業務はキャンペーン企画の立案です。PWを購入した記事をお客様がInstagramへ投稿すると、抽選で景品が当たるというものです。私が特にこだわったのはその景品内容です。キャンペーンのターゲット層を20代から40代の女性とし、そのニーズを調べました。その結果、「健康志向、自分の時間が欲しい、自分磨き」の3点が浮上しました。さらに、お金がかけられたらしたいことを突き詰めると「旅行、美容アイテム、プチラグジュアリー、子供の教育」だということが分かりました。これらのことから景品をエステや家事の時短アイテムなどにすることを提案しました。まだ立案段階ですが、周囲の女性に聞いても評判が良かったので、是非実現させたいと考えています。


「今日の不便が明日当たり前の便利になっている」そんな仕事がしたい


今回のインターンシップで就職活動における企業選びの軸が変わりました。以前は今自分が持っている企画力を活かせる仕事がしたいと考えていましたが、ハクサンで働いたことで、日常にあるささやかな幸福をサポートできる仕事がしたいと考えるようになりました。花を購入すると、人は幸福度が上がると聞いたことがあります。確かに心に余裕がなければ花を購入しようとは思えません。だからでしょうか、周囲を見ても今の日本人はどんどん花を購入しなくなっており、幸せではなくなっているように感じます。花を購入することによって得られるささやかな幸せのように、ちょっとしたことでも世の中の人々に幸せを与えられるような仕事に就きたいです。以前にとある企業が「今日の不便が明日当たり前の便利になっている。そんな社会を作りたい」という話をされていたのを聞き、心が動かされたことを思い出しました。ハクサンでインターンシップを経験した今、企業理念が自分の考えにあっているのかという点に重きを置いて、これまで以上に入念に企業を調べて選ぶようになりました。

3ヶ月に渡って行われたインターンシップも間も無く終了します。終了時にはまた新たな気づきがあるかもしれません。せっかくいただいた機会を大切に、引き続き一つでも多くの気づきと学びが得られるように最後まで頑張ります。