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アクティブラーニングで学ぶ製品戦略論《山岡 隆志先生》

#商学部 #授業レポート #アクティブラーニング #製品戦略論

実践で使える「製品戦略」の知識とスキルが身につく


この講座はマーケターが身につけるべき、製品戦略に関する実践で使えるスキルと知識を習得します。授業では概念の意味や定義を正確に把握し、その存在理由を腑に落ちるレベルまで理解していきます。多くの方は、0を20にする勉強を好んでやりがちですが、それでは使える知識にはなりません。80を100にする勉強をするとその概念の本質が理解でき、運用できるようになります。製品の定義は、「人間のニーズを満たすために市場に提供されるモノとサービス」となります。既にある企業が提供している物体が製品ではないのです。幅広い生活文脈からニーズを理解することができなければ、製品を創造することはできないのです。この基本的な考え方とニーズをどうすれば正しくつかむことができるかを様々なケースと論文を通して、繰り返し学びます。徹底的に議論することにより、腑に落ちるレベルまで学生の理解度を引き上げていきます。何度も何度も同じ概念を様々なケースで議論していくなかで、実践で使える知識に昇華していくことになります。ただ面白い授業を創るのではなく、生徒が社会にでて有用な実践的な知識とスキルを身につけてもらうことが、山岡隆志教授の授業の学習目標です。

製品は有形とは限らない。


今回は有名旅館である「加賀屋」のケースです。なぜ、製品戦略論で加賀屋なのかと疑問をもたれた方もいるのではないでしょうか。製品は有形とは限らず無形のものも含みます。AKB48のコンサートも弁護士の助言も製品に位置づけられます。広くマーケティングの教科書として全世界で使用されている『コトラーのマーケティング入門』ピアソンエデュケーション, 2000年では、製品戦略の章の中に、サービス・マーケティングの節があります。授業では、「加賀屋のデータベースによって何が実現するか」、「顧客満足はどのように作られているか」、「加賀屋の価値とは何か?」といった質問に対して、学生からの活発な意見交換がなされ、加賀屋の強さや価値とは何か、どのようにそれらが形成されているか議論により理解が進んでいきます。このような議論から、サービスの特性、顧客満足、ロイヤルティ、CRMなどのサービス・マーケティングにおいて重要となる概念を深く理解していきます。「従業員の無駄な仕事を排除して接客の集中できるように、莫大なIT投資をしている。」、「託児施設の設置や研修制度の充実などにより従業員が終身働きたいと心が願う環境を整備していることのより、従業員が組織に対してコミットメントが生まれる。」という議論がなされ、インターナル・マーケティングの考え方の理解に進みます。このように、講義だけでは理解をすることができない、実務で必要となる理論や考え方を腑に落ちる段階まで具体的かつ実践的に理解することができるのが、山岡隆志教授のケースメソッド教授法です。