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「マーケティング論」〜企業と連携して課題を解決〜《小野裕二先生》

#商学部 #授業レポート #企業とコラボ #マーケティング論


マーケティングの世界では、「いいモノを作っても売れるとは限らない」「伝わらないものは存在しないのと同じ」といった教訓があります。「顧客がいいと思うモノを市場に送り出す仕組みづくり=売れる仕組みづくり」に、マーケティングの眼目があります。換言すれば、「誰に(Who)」「何を(What)」「どのように提供するのか(How)」を考えるのがマーケティングで、非常に実践的な学問です。

本講義では、ビジネスリーダーに不可欠な「マーケティングの基礎知識」や「マーケティングの知識を活用するスキル」に加えて、「課題解決に向き合う態度」を培っていきます。単なる知識詰め込み型の講義とは、全く異なります。様々なマーケティング上の課題に直面して、「自分ならどうするか?」をディスカッションしていくアクティブラーニングが展開されています。


本日の講義では、企業とコラボして、企業が抱えるマーケティング上の課題を共に解決していこうとする取り組みが実践されました。
名古屋商科大学の日進/長久手キャンパスは、今年度から、2コマ連続して開講する形態をとっています。本講義は、1限目と2限目に連続して開講されています。その結果、1つの問題に対して集中的に深く取り組むことが可能になりました。企業の方にゲストとしてご登壇いただく負担も軽減されるので、企業とのコラボレーションもやりやすくなります。


 ホーユー株式会社の岡田様

今回は、ホーユー株式会社とのコラボレーションです。ホーユー株式会社は、名古屋に本社を構え、創業以来100年を超える歴史を刻み、国内の一般家庭向けヘアカラーの市場では最大手企業になります。業界ナンバーワン企業として、今後同社が、ヘアカラーの「安心安全」を第一に考えて、B to B(Business to Businessの略で、企業間取引のこと)の分野でどうやって成長を図るべきか、という問題が設定されました。「ヘアサロン(美容室・理容室)向けのビジネスに関して、「安心安全」と「企業成長」とのバランスをとりつつ、自分ならどう展開するか?」という課題です。※詳細は非公開となっています。
講義の中で、学生ならでは視点から、斬新なアイデアがどんどん提起され、ホーユー株式会社の方からは、「大変刺激になり、課題解決につながる有効な提案をいただいた」とのご講評を賜り、実践的な内容にブラッシュアップするための数々の貴重な鋭いアドバイスを頂きました。
学生たちは、実際に活躍されている企業の方からフィードバックのコメントがもらえ、マーケティングが実際に社会と、どうつながっているのかを実感でき、今後の学びに向けてのモチベーションを高めることができました。

講義は、小野先生の「マーケティングのリーダーは、(1)Economics(富・利益を創出する)、(2)Law(法に従う)、(3)Ethics(社会の倫理基準を守る)、の3つのレンズ(視点)を同時に持たなくてはならない。企業のSustainability(持続可能性)は、3つを満たすところに存在する。」という説明で締めくくられました。

本講義は、受講を希望する学生が多いので、受講する学生を水曜日、木曜日、金曜日に分けて、リピートする形で開講しています。各々の曜日で、「ベスト・プレゼンテーション」がゲスト・スピーカーによって選出されています。水曜日の講義では髙須 市華さん率いるチームが、木曜日の講義では尾方 奏美さん率いるチームが、金曜日の講義では小幡 優衣さん率いるチームが、「ベスト・プレゼンテーション」に選出されました。いずれも非常に実践的で、完成度の高いマーケティング・プランであるとのコメントを頂戴しました。