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ケース討論 × 為替相場

#商学部 #ケーススタディ #ケースメソッド

本学の授業は、実在する企業や業界で実際に起こった事例のケースを用い、学生を中心に授業を進めていくアクティブラーニングという学修手法を採用しています。商学部 太宰北斗准教授の「金融制度とその仕組み」の授業では、金融制度とそのメカニズムについてケースを用いて学んでいきます。金融制度が私たちの生活にもたらす機能や、金融市場における銀行や政策の役割について理解を深めていきます。

ケースを通して考える為替相場


太宰准教授「金融制度とその仕組み」

今日の授業では、2007年頃の投資市場において価格相場に大きく影響を与えた「ミセス・ワタナベ」と呼ばれる日本の主婦やサラリーマンたちのケースを用いて、為替相場の仕組みとFX取引について学びました。ミセス・ワタナベのうちの一人である主婦の池田さんは、FX取引で稼いだ所得を申告しておらず、延滞税を含む約4億円の支払いを命じられましたが、全て現金一括で支払ったそうです。FX取引によってプロの投資家の口座に入っている金額より稼いでいたと思われるミセス・ワタナべのケースから、FX取引は簡単に儲けることができる投資のように思えますが、本当にそうなのでしょうか?為替相場の仕組みを踏まえ、FX取引のメリットとデメリットについて意見を交換しながら考えました。学生たちは投資の経験がありませんが、実際に起こった事例をもとに考えることで、為替やFX取引についても理解することができます。


実際に体験することで知識を深める


ケースを用いて為替相場の仕組みについて学んだ後は、実際に自分たちが手元に100万円と1万ドルを持っていると仮定し、1. 円を売りたい人(ドルを買いたい)2. 円を買いたい人(ドルを売りたい)グループに分かれて取引をするロールプレイを行いました。ドルと円の金利や金利支払い前と後の場合でどう変わってくるか等考えながら行うため、学生たちにとって容易ではなかったようですが、グループで意見を出し合い、最も多く稼ぐことができるよう競うことで、楽しみながら学ぶことができました。このように、本学では授業でケースを用いるだけでなく、グループワークやロールプレイを取り入れることで、学生が一人では思いつかなかった視点や考え方に気づいたり、実際に体験しながら学ぶことでより知識を修得できるような教育を行っています。