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社会人が語る商学部の学び:星野リゾート

商学部卒業生近藤様

株式会社星野リゾート近藤様(商学部卒業生)

名古屋商科大学の商学部では、経済・経営の基礎から一通り学び、「マーケティング」「会計」「ファイナンス」の3分野についてより深く学ぶことができます。この3分野を学ぶことの意義について、本学の商学部卒業生であり、現在株式会社星野リゾートで勤務されている近藤様にお話を伺いました。

現在の近藤様のお仕事の概要を教えてください。

現在は、軽井沢事業所でファシリティマネジメントに携わっております。ファシリティマネジメントとは、日々の施設メンテナンスから、経営戦略に基づいた施設の最適化の立案をしています。私は主に軽井沢星野エリアの日帰り施設を担当し、ファシリティに対する修繕や改修の対応を行っています。

現在のお仕事に「マーケティング」「会計」「ファイナンス」の3つの分野は、役立っていますでしょうか。

ファシリティマネジメントと聞くと、施設管理のイメージが強いかもしれませんが、本来は「ファシリティを通じた経営活動」という意味で、3分野とも非常に重要な要素だと考えております。「マーケティング」によってファシリティの価値を高め、「ファイナンス」「会計」で最適な投資や管理を行うという流れで、ファシリティをマネジメントすることが重要だと思っております。

「ファイナンス」は、会社の資金に関わる分野であり、どこから資金を調達し、どこに投資するのか、どのように企業価値を高めるのか、そういったことを考えます。この分野は現在のお仕事に具体的にどのように役立っているのでしょうか。

ファシリティマネジメントの業務では、アセットマネジメントとの関わりが多くあります。アセットマネジメントが投資家から資金を集め、ファシリティマネジメントがその資金を利用し、ファシリティに対してどのような投資を行うことが効果的か考え実行するといったことを日々行っています。その中でお金の流れや、資金がどのように利用されているのか、ファシリティの価値を高めることでどのように会社に貢献するのか理解することは重要だと思いますし、考えて行動するようにしています。

「会計」は、会社がどれだけ利益を生み出しているのか、どのくらいの資産があるのか把握する分野です。「会計」の知識・ものの見方・考え方は、現在のお仕事にどのように役立っているのでしょうか。

ファシリティに対して毎年決まった予算があり、その予算の中で最適で効果的な投資を行うことはファシリティマネジメントにとって非常に重要な業務です。会社としての利益になることや、費用対効果等を検討して最適な振り分けを行うこと、そして期中の予算管理等において「会計」の学びは役立っています。例えば、空調機の耐用年数が近い場合に、修繕として主要部品の交換をするのか、更新として全機器総入れ換えをするのか、費用対効果を踏まえ検討することがあります。イニシャルコストはもちろん、ランニングコストまで考え、会社の経営状況を考慮した判断を行うようにしています。

「マーケティング」すなわち「お客様の目線でビジネスを考えること(売れる仕組みづくり=Who(誰に)、What(何を・顧客価値)、How(どのように・Product Price Place Promotion)」は、非常に大事な分野です。この分野についてはどのように役立っているのでしょうか。

ファシリティマネジメントに関わるまでは「マーケティング」と聞くとソフト面での業務が多いと思っていましたが、意外とハード面でも「マーケティング」のことを考えることが多いと感じています。ファシリティに対する改善は、最終的にお客様の使用感や印象に影響することが多く、ここを変更したらお客様はどう思うのか、この場所を魅力的にするためにはどうしたら良いのかと考えることで、「マーケティング」についての考え方は役立っています。例えば、レストランの照明魅力の改善において、ただ単に明るくするだけでは、誰に何を提供するのか曖昧になってしまいます。もう一歩踏み込んで、「この場所はお客様にこのような感じで使ってもらうために、照明はこのようにしよう」というように、お客様が使用すること、感じることまで想像するようにしています。

最後に、商学部の学生へのメッセージをお願いします。

「マーケティング」で商品の魅力を考え、「ファイナンス」で資金の調達や投資判断を行い、「会計」でお金の管理を行う、この3分野は社会人として働くうえで非常に重要な要素だと思います。名古屋商科大学でこの3分野を学び、広い視野をもって様々なことにチャレンジしてください。