就職支援

Career Support

海外インターンシップ

International Internship

  1. TOP
  2. 就職支援
  3. 海外インターンシップ
  4. 参加学生の声
  5. 第12回海外インターン 『参加者の声』 第2弾 〜タイの工場で“5S”&“カイゼン”を学ぶ〜

第12回海外インターン 『参加者の声』 第2弾 〜タイの工場で“5S”&“カイゼン”を学ぶ〜

国旗

タイ

経営学部経営学科3年 黒柳昂太さん 

仏像や寺院などの歴史建築物のほか、熱帯ビーチが観光客を魅了するタイ王国。一方ASEAN諸国の一員として目覚ましい経済発展を遂げ日本企業も多く進出しています。経営学部経営学科3年の黒柳昂太さんは人生2度目の海外インターンシップ先に日系企業が運営するタイの工場を選びました。前回のインターンシップよりも多くのことを経験したいと敢えて馴染みの無い製造業を選んだという黒柳さん。日本国内で徹底されている5S、カイゼンを現地の工場で目の当たりにし、漠然と持っていた製造業のイメージが大きく変わったようです。


※5Sとは、整理、整頓、清掃、清潔、躾。カイゼンとは、いわゆる改善と同じ意味ですが、製造業の生産現場での改善を意味します。5S、カイゼン共に製造業の生産現場で主に従業員が知恵を出し合って問題の解決にあたる点に特徴があります。


就業先の企業概要と仕事内容を教えてください


自動車部品のプラスチックの金型を作っている工場にて全ての部署を回って仕事を経験させてもらいました。品質チェックは非常に厳しく行っており、顕微鏡を使って細部までミスがないかを確認するという工程も目の当たりにしました。一つでもNGがあれば同じラインに並んでいた全ての部品をやり直ししなければなりません。部品を作るのは機械の仕事ですが、その機械を正しくセットするのは人間が行う作業なのでミスはどうしても発生します。それを最小限にするために頭を使って作業を行うことが大切です。単純作業に見えて裏では企業努力、従業員の努力で工場の運営が成り立っているのだということを学びました。

海外インターンシップに参加したきっかけはなんですか?

海外インターンシップは二度目で以前はベトナムのハノイにある日系の不動産会社でした。今回はより日本人が少ない環境で働きたかったのでそれを念頭において相談したところ進路担当の方がお勧めするタイの企業にしました。製造業を選んだ理由は少し変わっているのですが、興味がない業界に敢えて飛び込むことで何かを発見できるかもしれないと思ったのがきっかけです。結果的にやはり自分は製造業で働くことに向いていないと気づかされましたが、興味がある業界ではないからこそ過度に期待することなく、行程を客観的に観察することができ、その過程で発見できることがいくつもありました。

海外インターンシップに参加したことで得た「学び」や「気づき」を教えてください


日本の工場でも必ず目にする標語「安全第一」についてこれまで漠然としていましたが、今回のインターンシップで現場の安全に対する意識の高さから来る行動を何度も目にすることがありました。例えばハサミ一つにとっても、ただ元の場所に戻すのではなく、テープで囲われている中に正しい向きで戻すというルールがありました。個人の判断でとる安全対策ではなく、工場のルールに安全の基準が統一されることは安全対策のみならず、効率化にも良い影響を及ぼすのだと学びました。改善についても積極的に取り組んでいます。例えば各部署では月1で改善提案会を行っており、特に際立った提案、実行をした部署は社長から表彰されます。従業員のやる気を引き出し、自然と改善への意識を高める流れを企業の側が作っているからこそ、工場が安全に稼働しているのだと思います。


研修中に特に思い出に残った出来事を教えて下さい


タイの従業員の仕事に対する取り組み姿勢が印象に残りました。タイの人は、のんびりしていてプライベートを重視している印象がありましたが、少なくともこの工場内ではそのようなことはありませんでした。むしろさらにお給料を増やしたいと積極的に残業に取り組む人が多かったです。彼らに出会うまで日本人の方が勤勉だと思っていたのですが、集中力、仕事に取り組む姿勢は素晴らしく、日本人の自分が見習うべきところがいくつもありました。


海外インターンシップを検討している方にメッセージをお願いします


今回のインターンシップで心がけていたのは、わからないことはそのままにせず必ず聞くということです。現場の社長は質問すると快く教えてくれる方で、疑問を抱えたままにすることがなく一日を終えることができました。インターンシップに参加し終えたら自分はこうなっていたいという目標があるとより良いのかもしれません。もちろん、そのようなものがなくても漠然とした気持ちで参加してみても良いと思います。迷っているならぜひ行ってみてください。自分は英語や他の言語に自身が無い状態で行きましたが、一緒に働く人達に恵まれてなんとかなりました。

ただ、働かせてもらうのですからビジネスマナーを知っておくという準備は必要だと思います。挨拶、返答をしっかりとするという当たり前のことはもちろんですが、目上の人への言葉遣いも事前に見直しておくべきです。大学生をやっていると友人としか話さない事が多いのでここは盲点でした。インターンシップ後は英語を勉強しようと海外ドラマを英語の音声で見たり、マネジメントについて自分で勉強してみようと本を読んでいます。参加するみなさんの海外インターンシップがより良いものになることを願っています。