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第12回海外インターン 『参加者の声』 第3弾 〜ベトナムの大手日系企業で驚きと学びの連続〜

国旗

ベトナム

コミュニケーション学部英語学科3年 舘省吾さん 

日本から飛行機でおよそ6時間。豊かな自然と歴史的建造物が魅力の国、ベトナム。ビジネスの面では国民の平均年齢が低く、労働者の質が高いことから多くの日系企業が進出している国でもあります。初めての国、未知の分野である製造業に飛び込んだコミュニケーション学部英語学科3年の舘省吾さん。将来は全く別の職業を検討していますが、あえて異なる分野に飛び込んだ結果、何を得たのでしょうか。


就業先の企業概要と仕事内容を教えてください


大手日系企業の工場にて製造ラインと営業同行を経験しました。製造ラインはプラスチック容器を作ったり、ハンダ付けをしたり、袋詰めも体験しました。不良品のチェックは人の目で行うため集中力が問われます。いきなり製造ラインに入ることはできないので何度か練習をさせてもらった上で実際のラインに入り、ハンダ付けをしました。真面目に取り組んだつもりが、全く製品にならなかったようで悔しい思いをしました。その後どのようにしたら効率的に取り組めるのかを自分なりに研究し、最終的には製品として使えるものを作り出すことができた時には達成感がありました。営業同行ではお取引先の工場に訪問し、インターンシップ先の工場との違いを見つけることができました。当初お取引先の工場にいる人たちの数が必要以上に多いと感じてそれを指摘してみたのですが、余分に人がいるからこそ不足の自体があったときにすぐに対応できるという事情がわかりました。一見無駄に思えるスペース、過剰人員についても意味があるのだと知りました。業務内容も工場の仕組みも一見しただけでわかるほどに単純ではないんですね。

海外インターンシップに参加したきっかけはなんですか?

社会経験と海外経験をしたいという気持ちから応募しました。将来海外で働いてみたいので実際に現地で働く日本人から話を聞きたいという理由もありました。当初旅行会社など仕事のイメージがつきやすく華やかな業界も良いと思ったのですが、あえてイメージがつかず、将来就くことのない業界の裏側をのぞいてみたいという好奇心から製造業の大手日系企業を選びました。実際に働いている日本人に話を聞いてみると日本人がほとんどいないことで孤独を感じていたり、言葉の壁がコミュニケーションを阻んでいたりと辛い思いをしながら働いていることがわかりました。海外でお給料をもらうことの大変さを教えてもらえた気がします。

海外インターンシップに参加したことで得た「学び」や「気づき」を教えてください


ある程度の心構えをして行ったつもりでしたが、学生気分でご迷惑をおかけしてしまいました。例えば日報について、当日中に送ればいいと思い、寝る間際になってようやく上司に送信したところ、相手の状況を考えていないというご指摘を受けました。その上司の方は日報のコメントを当日中に返すようにしていたので、メールを送るのが遅くなったことで上司の睡眠時間を奪ってしまっていたことに気づきました。当日中にコメントを返してくださるという上司の方の配慮に気づくことができなかったということと、学生の感覚で締切ぎりぎりに業務に手をつけることについて反省する出来事でした。


研修中に特に思い出に残った出来事を教えて下さい


最終日にプレゼンをするため事前に準備をしていたのですが、当初日本語で作るように言われていたプレゼンを当日になって英語でも作るように言われたため慌てて作成することになりました。ビジネスの場で急な予定変更はよくあることだと思いますので良い経験になりました。結果、英語の部分については問題がなくプレゼンテーションを行うことができたのですが、内容に深みがない、表面的であるという指摘を受けてしまいました。問題は言語の部分ではなかったんですね。仕事中にもベトナム語しか話せない従業員との意思疎通が大変でしたが、ジェスチャーを用いて笑いながら接してくれたので環境に恵まれていたと思います。振り返れば、言葉が通じないということは意外と大したことではなくて、むしろ言葉が通じないことを言い訳にして動けていない部分があったかもしれません。


海外インターンシップを検討している方にメッセージをお願いします


自ら志願して行くことに決まったインターンシップですが、最初は初めての海外でとても不安になっていました。ベトナム料理ではよく使われるパクチーが苦手で現地での食事はどうなるのだろうと思いましたが、結局パクチーは苦手なまま、ベトナム料理も自分の口に合わないものがいくつもありました。仕事でも指摘を多々受けたり、慣れない業務に四苦八苦したり辛い思いもしましたが、それでも楽しい思い出として残っているのは社長を始め従業委員の方にとても親切にしてもらえたからだと思います。ベトナムという国も、製造業も自分の将来の夢である高校教師には直結していませんが、社会の厳しさ、周囲と協力して業務を進めていくことの大切さ、日々自分自身が進歩していく必要性などを知り、得たものは大変多かったです。多少の不安は行ってみれば吹き飛んでしまいます。興味があればぜひ参加してみてください。