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第12回海外インターン 『参加者の声』 第4弾 〜経済発展が著しいインドの光と影をみつめて〜

国旗

インド

商学部マーケティング学科3年 深瀬なおみさん 

人口は12億を超え、世界第二位となっている人口大国インド。内訳を見ても人口の半分以上が25歳以下と非常に若い国です。さらに、年々経済は急成長しており、将来の巨大市場として世界中から注目され、多くの日系企業も進出しています。一方で地方では道路が整備されていなかったり、治安が悪かったりと気軽に訪れるにはまだ敷居が高い国だと感じる人も多いかもしれません。商学部マーケティング学科3年生の深瀬なおみさんもその一人でした。インドの日系人材派遣会社を選び苦手意識のあるオフィスワークにチャレンジしてきた深瀬さん。インドで働き深く関わることでイメージは変わったのでしょうか。


初めてのオフィスワークを経験、仕事のやりがいについて考える


大手日系人材派遣会社でオフィスワークを経験してきました。こちらの企業は、主に日本在住の日本人の方からインドで働きたいという問い合わせを受け、派遣先をアレンジしています。私の業務はそういった方の個人情報のファイルを整理して社員の方が使いやすくするというサポートでした。じっと座っていることが苦手な性格なのもあり、当初は「何のためにやっているのだろう。本当に役に立っているのだろうか。」と消極的に考えていました。そんなある日社員の方に「深瀬さんがファイルを整理してくれたことで探す手間が省けて本当に助かっている。」とお声をかけていただき、社員の方の役に立っている、すなわちその先にいるお客様の役に立っているという流れが見え、そこから業務に対して積極的に取り組めるようになりました。その他にもアフリカに進出している日系企業をExcelにまとめるという作業も行いました。これまでの反省点を踏まえ、見やすい、わかりやすいデータ作りを心がけ、良いものができたと思います。

待ち合わせ場所に誰もいない!「これがインドだよ」


ある程度想像はしていたのですが、やはり日本人より時間や約束事についての考え方がルーズだと思いました。同僚のインド人のうち毎日3人は遅刻してきます。日本人の上司ももはや何も言いません。国民性だということを理解しているのだとおっしゃっていました。そしてもちろん、定時になるとさっさと帰宅します。さらに、日本では絶対に考えられないような残念な経験もしました。とある大学にて当社が主催する講演会を行うことになり、その講演を聞かせてもらうために同席いたしました。ところが事前に社員の方が大学の職員の方に話を通していたにも関わらず、当日行ってみると教室に学生は一人もいません。担当の職員の方に状況を確認すると、場所は押さえていたが、学生に予定は全く周知していなかったと、悪びれもなく言われてしまいました。一緒にいた日本人の同僚が一言「これがインドだよ。」とつぶやいたのが印象に残っています。どうやらこのような経験は今回が初めてではないということでした。

もちろん、今後このようなことがないように私達の側が対策を考えなければなりません。同席していたインド人の同僚は、今回はメールのみのやりとりだったから次回から電話のやりとりも入れるようにしてみようとおっしゃっていました。日本で同じことがあったらきっと多くの日本人が怒ってしまうような今回の出来事からも、インドで働くということはこういうことなのかと冷静に捉えて対処することで前に進めることが大切だと思いました。

初めてのインドで社会問題を目の当たりにする

小学校の頃はオーストラリアでホームステイをしたし、本学の国際ボランティアではドイツに行きました。海外経験が初めてではないことから、少し慣れた気持ちでいたのですが、インドでは衝撃を受けることばかりでした。一番の衝撃は社会問題である貧困層の人達を目の当たりにしたことです。事前に知識として物乞いの存在は知っていましたが、あまりにいたるところで物乞いをする子供達の姿を見かけ、胸が苦しくなりました。乗っている車が信号で止まった時に子供達が近寄ってきましたが、「お金をあげても何の解決にもならない」と思いあげませんでした。後にインド人の同僚と社会問題について話す機会があり、物乞いにお金ではなく物資なら上げてもいいと思うと聞き、いつも見かける近所の物乞いをする子供達にシャンプー、ティッシュなどの日用雑貨を渡してきました。子供達は、受け取っても特に感謝を表すことがなく意外にもそっけない態度でした。今でも自分がしたことが正しかったのかはわかりませんが、何かせずにはいられない出来事でした。


民族衣装を着て同僚の結婚式に参列しました。

海外インターンシップに参加したことで得た「学び」や「気づき」とは

最終日の前日に英語でプレゼンをする機会をいただきました。テーマは海外インターンシップで自らがどのように変われたかというものです。仕事以外の話も盛り込んで良いということだったので、インドの社会問題についても取り上げてみました。オフィスワークについては当初自分の行った業務が誰の何の役に立っているのかがわからずに悩みましたが、一見するとささいな業務がその先にいる大きな仕事をする人達の役に立っていると気づくことができました。むしろ、自らがどうしたら役に立てるのかを考えて仕事をするべきだと思います。そう言った内容をプレゼンに盛り込みうまく発表できました。


将来はグローバルに活躍したい


本学ではマーケティング学科に所属しており、それを活かす仕事がしたいと考えています。今は空港を運営している企業に就職し、マーケティングの知識を活かして空港作りに携わりたいと考えています。小さい頃から空港を訪れるのが好きでしたが、ただお店が並んでいるだけなのに何でこんなにも自分を魅了するのだろうと不思議でした。空港を訪れる人達の国際色が豊なことに加え、緊張やワクワクした気持ちがそうさせているのかもしれません。これからますます多くの日本の企業が海外に進出して行くだろうと思います。今回インターンシップを経験したことで、海外で働くのも刺激があって面白いと考えるようになりました。仕事選びの選択肢が広がったように感じます。