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第14回海外インターンシップ 『参加者の声』 第3弾

国旗

インド

西本さん(国際学部・グローバル教養学科3年)

海外インターンシップ(通称CAPI)への参加には以前から興味があったという西本さん(国際学部・グローバル教養学科3年)。当初1ヶ月間での参加を検討していましたが、友達が3ヶ月間の長期型に興味があると聞き、流れで一緒に説明会に参加しました。そこで、長期間参加することのメリットを知り、就活や今後の人生に大きく影響を与える可能性を感じました。そしてちょうど興味のある商社が3ヶ月間のプログラムにあるという偶然もあり、そちらでの参加を決めました。ところが、その企業の拠点は、苦手意識のあるインド。調べれば調べるほど不安になる情報ばかりで、同じアジア圏であるにも関わらずとても遠い国のように感じたと言います。しかし、そこは前向きな西本さん。インドで感じた不便なことも自分で考えた一工夫で難なく乗り切りました。今ではインドが大好きになったという西本さんに、インドでの生活のこと、希望の進路が変わるくらい楽しかったインターンシップ先での業務についてお聞きしました。


苦手意識がある国だからこそとにかく調べた


3ヶ月間の長期に渡り、海外にて憧れの商社でインターンシップができることに希望を持っていましたが、行き先がインドだということに戸惑いがありました。同じアジア圏にあるのに何故かとても遠い国のように感じていたからです。しかし、このインターンシップは絶対に成功させたいと不安を払拭するためにインターネットで色々と調べてみました。ところが調べれば調べるほど不便であること、危険な地域の情報などが出てきて不安の色が濃くなりました。最終的には「行ってなんとかするしかない。」と腹を括った状態になりました(笑)。CAPIに参加しようと考えたのは就活で話ができるほどに誇れる経験をしたかったから。ここで成功させたら自信になるだろうと思いました。

実際に行ってみたら、私の訪れた地域は比較的安全でとても楽しく、また旅行で行ってみたいと思うまでにインドが好きになりました。生活が不便だったのは想像通りでしたが、そこは一工夫で乗り切りました。滞在中はホテルに泊まっていましたので、キッチンと呼べるほどのものはありません。そこで、例えばカップラーメンを食べる時は飲み水用の飲料水を容器毎お風呂に入れて温めて即席でお湯を作りました。ぬるいカップラーメンが完成しましたが、インドで食べると格別でした。せっかくなのでカップラーメンもインドのもの(ほぼカレー味)を購入しました。いくつものカップラーメンを試しているうちに、「これは日本にお土産に持って帰ったら喜ばれるだろう。」とお土産選びの基準にもなりました。一人暮らしは初めてでしたが、インドでできるなら日本でもできそうだとこちらも良い経験になりました。

フレンドリーな国民性にちょっとびっくり

インドに着いて最初に驚いたのは、見ず知らずの人がとにかく話しかけてくることでした。見慣れない日本人ということもあったのでしょうか、とにかくじーっと見つめてきます。電車内はもちろん、タクシーに乗っていて隣になったバイクの運転手がじーっと見てくることもあります。そして、写真を撮って欲しいと言われることもありました。最初は戸惑いましたが、これも経験と、マイナスに捉えずに写真に応じたり、お話したり、目があった場合は微笑みかけ、それがきっかけで話をしたりなど、だんだん慣れて行きました。また、ホテルのオーナーが日本語を覚えたいと声をかけてくださり、毎日多い時で3時間ほどお互いの言葉、日本語とヒンドゥー語を教え合っていました。気さくなインド人の国民性に慣れてきたと同時に、なかなか一人でゆっくりできないということにストレスも感じ始めていました。

ギフトボックスのデザインを任される


インターンシップ先は、イギリス、インド、日本の3ヶ国にキッチングッズを輸出入する企業でした。特にインドではイギリスのキッチングッズが人気です。ちなみに残念なことに、日本の物は高いということで富裕層にしか売れない現状があるそうです。こちらの企業では、主にデザインに関わる業務を任せていただきました。特に面白かったのが、ECサイトの更新とギフトボックスのデザイン業務でした。ECサイトの業務では扱っている商品の情報を調べ、その商品の素材を記載しました。英語での業務でしたが、文章を作るわけではないのでそれほど難しくありませんでした。商品が450ほどあったためそれらの正しい情報を掲載することに神経を使いました。


ギフトボックスのデザインは、自分の新たな得意分野を発見することができました。そのギフトボックスはコーヒーメーカーの商品のプレゼント用です。インド人は華やかな雰囲気が好きなので、本来は色をたくさん使うのが望ましいのですが、その分コストがかさんでしまいます。この業務の依頼を受けた際にコストを抑えることが第一優先と聞かされていたため、単色でも華やかに見えるデザインにすることを心がけました。例えば花柄が好まれるので少しサイケデリックな印象の花柄を使ったデザインをパソコン上で作成し、そのいくつかを採用していただくことができました。期日もコストも窮屈な状態での業務でしたが、できる範囲で最善を尽くすことができたのは良い経験でした。また、そのデザイン性を認めていただけたことにより、Instagramのバナー広告の作成も任せていただきました。そんな業務を任されているうちに、就職ではマーケティング部門や、新しい商品を企画するような仕事に携わりたいと考えるようになりました。

もっとインド人の同僚と関わりを持てば良かったという後悔も


オフィスには従業員が8名いて、うち2名が経営者の日本人のご夫婦でした。残り6名のインド人の同僚とは挨拶は交わしますが、関わりを持たずにできる業務が多かったため、積極的に話しかけることは無かったように思います。インドでの人の多さとインド人の気さくさに圧倒されてしまっていたこともあり、充分インド人と関わりを持ったように感じていたのですが、帰国してみると従業員ともっと話をしておけば良かったという後悔も残してしまいました。オフィスには23歳のインド人の女性がいて、お昼を一緒に取ることもありました。彼女は同僚の口癖を真似して私を笑わすようなユーモアがあって、賢い人でした。インドでは日本と比較してより女性の社会進出が遅れていると思っていましたが、経営者の日本人ご夫婦に聞いてみると、特に都心では女性の役員やエリートが目立つなど、日本以上に進んでいる部分もあるということでした。しかし、女性が彼女のように社会進出をするということ、し続けるということについては並々ならぬ努力があったことと思います。同じ若い女性として業務のこと、社会で生きていくということについてもっと話しができたら良かったです。

CAPIで気づけた新たな興味を今後の就活に活かしたい!

3ヶ月間異国で無事インターンシップをやり遂げたことで、想像以上に自分に自信が持てるようになりました。「私はこんな経験をしてきたんだぞ、すごいでしょ。」と自慢したいくらいです。CAPIに参加したきっかけは就活で話せるくらい誇れる経験がしたいという理由でしたが、実際はそれ以上に得るものが大きかったです。まず、業務を経験させてもらうことで、自身の得意不得意がよくわかりました。CAPIに行く前はバイヤーの仕事に興味がありましたが、今はマーケティング部門で働いて新しい商品を企画する仕事をしてみたいと考えています。この夏は国内でのインターンシップも経験し、さらに興味がある業種や職種を明確にしたいです。
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本学ではASEAN諸国、インドにてインターンシップ経験ができる海外インターンシップ、通称CAPI(Career Advancement Program)を実施しています。こちらのページも併せてご覧ください。