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第14回海外インターンシップ 『参加者の声』 第2弾

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タイ

丹羽さん(経営学部・経営学科3年)

丹羽さんは、2年生の春休みに海外インターンシップ(通称CAPI)に参加しました。2年間大学とアルバイトの行き来のみの生活で、このままでは就職活動で誇れることが無いと感じたのも参加のきっかけだったと言います。友人に付き添ってCAPIの説明会に参加してみると、面白そうだし、他の大学ではできない貴重な経験ができることに気づき、応募することにしました。行き先はタイで製造業を営む日系企業。主に、車の内装に使われる金型にシボ加工を施す業務を行なっています。丹羽さんもその業務を経験。工場内は想像していた以上に人が多く、人の手で行われる作業が多いことに気づきました。丹羽さんにとって初めての海外経験だった今回のCAPI。業務のこと以外にもタイと日本の違いに驚いたことがあったようです。色々とお話いただきました。


きっかけは大学生活にハリが欲しかったから


海外インターンシップ(通称CAPI)の参加が3年生を迎える春休みになったのには理由がありました。それまでは大学生活とアルバイトをそれなりに頑張る日々。入学当初はあった緊張感も次第に慣れへと変わり、代わり映えのしない毎日になりました。このままでは後ほど控えている就職活動で誇れることが無い。何か成し遂げたいと思うようになりました。そんな時友人がCAPIの説明会に参加すると言うので何となく一緒に参加してみることにしました。説明会に参加すると海外の日系企業でインターンシップができるのは中部圏内でも名商大だけだと知りました。非常に貴重な体験ができるのではないかと思い申し込むことにしました。

初めてだらけの経験にワクワクした

インターンシップをさせてもらうことになったのはタイで製造業を営む日系企業でした。主に金型にシボ加工(表面に特殊な模様をつける技術。これを行うことにより強度が上がり、傷が目立たなくなる)を行うニッチな企業です。偶然にも父親が製造業に就いているため、製造業を覗いてみるかという気持ちが少なからずありました。また、タイなら安心して過ごせそうだと思いました。実は初めての海外だったのでどの国の企業なのかということも考慮して選ぶようにしていました。タイであるということと、製造業であるということから安心して行くことができました。実際にタイで生活してみると、日本人が多い地域だったこともあって、日本食レストランがいくつもあり安心して過ごすことができました。一方で、バイクにヘルメット無しで3人乗りしていたり、信号がない道路を横切る歩行者がいたりと日本では到底有りえない光景を目にすることもありました。そんな危なっかしい面もありながら、外でベンチとテーブルを運んできて自由に生活している人達は総じて穏やかで、外国人の私にも寛容でした。タイに魅力を感じて住みたい日本人がいるのも納得です。

製造と営業同行の両方を経験


およそ1ヶ月間のインターンシップ中、最初の2週間は工場にて作業を行いました。現場を見るまでは工場はもっと機械化が進んでいて機械を動かす作業員が数名いる程度だと想像していました。ところが、私が担当したシボ加工を施す作業は機械化ができないため、大勢の人がひたすら手を動かし無心に作業をしていました。シボ加工は自動車メーカーによって模様が異なるためいくつものパターンがあります。作業手順はまず、模様が入ったシートにインクをつけてそれを棒で擦ります。そしてそれを酸につけるとインクが付いている箇所以外が溶け、模様として残るという流れです。3月でしたが工場内の室温は30度を超えており、汗だくになりながら作業をしました。ちなみにこちらの職場では朝礼があり、整理整頓がきちんとなされていたのが印象的でした。朝礼後にはみんなで清掃を行います。日本人が指導したため全体でそのような動きになったそうです。一方で音楽をかけておしゃべりをしながら作業をする雰囲気は日本の企業のイメージとは異なります。日本とタイが融合した不思議な空間でした。


後半の2週間は営業に同席させていただきました。取引のやりとりが見られて勉強になりました。詳しく理解できたというわけではありませんでしたが、常にビジネスの話をしているのではなく、6割くらいは雑談だったように思います。ビジネスの話ばかりしていたらつまらない人間だと思われてしまうのかもしれませんが、見識を広く、様々な話ができる社会人にならなければと思った瞬間でした。


CAPIで一番身につけられたこととは

CAPIで学んだことはいくつもありますが、自分に自信が持てるようになったことが一番の収穫でした。初めての海外経験だったにも関わらず、1ヶ月間タイでインターンシップを無事終えることができたことを誇りに思っています。一方で積極性が足りないという課題も見つかりました。業務に熱中し過ぎて、せっかく現場の人から色々と話を聞ける機会があったにも関わらずあまり話しかけなかったこと心残りです。そんな心残りをこれから日本で生活する上で一つでも無くして行こう、色々なことに積極的になろうと考えました。例えば今回の取材も、以前の自分だったら「恥ずかしいからお断りしよう」と思うところですが、今は「でも、面白いことがあるかもしれない。貴重な経験だから取材してもらおう」と思えました。また、海外で就職することも視野に入れるようになりました。タイで働く日本人にお会いした際に、日本で大手に入るのは難しいけれど、海外であれば現地にある日本の大手企業に入りやすいという話も聞いたためです。そんな風に視野を広く持てるようになったのはCAPIに参加したお陰です。
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本学ではASEAN諸国、インドにてインターンシップ経験ができる海外インターンシップ、通称CAPI(Career Advancement Program)を実施しています。こちらのページも併せてご覧ください。