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第15回海外インターンシップ 『参加者の声』 第2弾〜インドの人材紹介会社でSEO対策〜

国旗

インド

江頭さん(経営学部・経営情報学科3年)

インドにある日系人材紹介会社で4週間の就業経験をしてきた江頭さん(経営学部・経営情報学科3年)。海外インターンシップ(通称CAPI)に参加したいと思ったのは「海外で働くつもりがなかったから」でした。住み慣れた日本、家族、友人と離れてまで海外で働きたいとは思えない。英語も話せないから活躍できる自信も無い。そんな理由からでした。しかし、食わず嫌いも良く無いと考え、大学のプログラムであるCAPIに参加することで海外で働く経験をしようと考えました。志望する渡航先はインドにしました。インドに行ったら人生観が変わると様々な記事で読んだからです。そんな他の学生とは違った理由で参加したCAPI。帰国する頃にはインドにいることが日常になり、海外で働くことを特別に感じなくなるほど居心地が良くなりました。


海外で働く経験は学生の今しかしないと決めたからこそ、参加した


CAPIに参加した目的は「海外で働く経験をしてから日本国内で働くことを決めたいから」でした。住み慣れた地元を離れ、家族や友人と滅多に会えなくなるくらいならあえて海外で働く必要も無いと思いました。しかし、私が希望するBtoB(企業間取引)の大手企業で海外取引を一切行わない企業はありません。海外で働かないという選択を早々にするのも良くないので、それであれば一度経験してから決めたいと思いました。CAPIは志望する業種や国を申請することができます。私は業種にこだわりはありませんでしたが、インドならディープな経験ができそうだと考えインドを選びました。様々な記事を読むとインドに行って価値観が大きく変わったという人が多かったからです。実際行ってみたら最初に少し後悔。最後はインドに来て良かったと感じました。最終的にそう感じることができたのは、普段の自分よりちょっとだけ勇気を出したからだと思います。


お客様扱いゼロの状態からのスタート


インドの日系人材紹介会社にて4週間のインターンシップを経験しました。こちらの企業ではインドで働きたいと考えている日本人を企業と繋ぐ役割をしています。日本から遥々来た私をどんな風に歓迎してくれるるのだろうかと期待と不安が入り混じりながらオフィスを訪れました。皆さん、感じの良い方でしたが、とても忙しそうで新人の私を気にかける余裕が無さそうでした。オフィス内には日本人が数名、多くはインド人でした。英語がまるで話せない私が初日に熱心に話かけたのは日本人のスタッフでした。インド人のスタッフが気を使って話しかけてくれるわけでもなく、気がついたら限られた人としか会話せずに1日が終了。自分は職場で浮いているのではないかと不安になってきました。

そこで、翌日は英語が話せなくてもGoogleの翻訳アプリで会話をしようと務め、インド人のスタッフに積極的に話しかけるようにしました。さらに、職場で自己紹介をさせて欲しいと自ら申し出て、自身を英語でプレゼンさせてもらいました。そんなことをしながら数日もすると、インド人のスタッフにお昼に誘われるようになり、自家製のインドカレーをご馳走になる日もどんどん増えて行きました。余談ですが、日本で人気のインドカレーは東インドのカレーをさらに日本人好みに食べやすくしたもので、私のいた北インドのカレーは今まで食べたインドカレーとはまるで違っており、ただただ物凄く辛かったです。日本人のスタッフと食事をする際は日本食レストランや日本食のお弁当を注文するというのが定番でした。


SEO対策を提案、ブログ記事作成の担当に立候補


初日に歓迎していただいている暇もないほど忙しいオフィス。私の業務内容が予め準備されていたわけではありませんでした。何をやってみたいかと問われ、まず私が感じた課題を述べさせていただきました。人材紹介会社はHPが営業ツールとして要なのに、Google検索で下位に表示されてしまっていたことから、SEO対策の必要性を伝えました。皆さんもちろんそれはわかっていましたが、忙しい業務の合間に差し込みでブログ記事の作成を行っていたたため手が回っていませんでした。SEO対策をお金をかけずにやるとすると、閲覧者をより増やすために検索エンジンに引っかかるような内容を豊富に取り込む必要があります。「インド 求人」で検索したとして、インドの求人以外の内容でもインドについての内容がたくさん書かれていればより検索で上位に来るようになります。これなら私にも役に立てることがあると、ブログ記事の作成に立候補しました。インド初心者が書く記事だからこそ、インドで働きたいけれど躊躇している日本人に訴求できるのではないかと考えたからです。

記事の内容は、日本人が興味を持ちそうな商業施設の話題、そして何より読者が気になるであろうインドで働く日本人の話題です。後者については、日本人スタッフの方から紹介を受け、インドで働く日本人にコンタクトを取り、取材をした内容を記事にしました。20年以上インドで暮らしている40代の女性は一定の年齢に差し掛かってからは日本よりインドの方が仕事探しが楽になったと言っていたり、大手企業を辞めてインドに来た男性は、大手企業で働くよりも日本の常識が通用しない分交渉力が必要となるインドでの方が社会人としてさらなるスキルアップが目指せると考えていたり、お父様がインドで起業したいからそのために自身も力をつけたいとインドで働くことを選んだ人がいたりと様々でした。意外なことにインド愛が強い人ばかりというわけではなく、多くの人が淡々とインドでの生活をこなしているという印象でした。しかし共通しているのは成長目覚ましいインドで働くことで自身もハイスピードで成長していけることを望んでいるということでした。


自身の殻を破らざるを得ない環境だからこそできた成長とは


インドで仕事や生活をする上で、トラブルは日常茶飯事でした。宿泊先の部屋の扉が壊れ、従業員と1時間閉じ込められ、その後鍵がかからない部屋につっかえ棒を立てて残りの数日を過ごしたり、主要な駅にいる駅員がまさかのヒンドゥー語しか話せず切符が買えないため、近辺を偶然歩いていた日本人に助けを求めたり。被った不利益も自身で解決して乗り越えなければならない国でした。迷惑をかけずに生活することを美徳とする国日本とはまるで違い、インドでは迷惑をかけてでも「助けて」と言わなければ生活できません。

CAPIに参加したことで、自分の身に起こったことは責任を持って自分で対処しなければならないこと、受け身では立ち止まるどころか後退していくばかりであることを学びました。CAPIに参加を決めたきっかけである「海外で働くことは有りか無しか」の問いについては「日本で働きたいけれど、無しではない。」です。所謂インドサバイバルを経験し、当たり前の価値観が崩壊したこと、忙しい職場でお客様扱いを受けずに自身で考えて少なからず貢献できたことは大きな収穫でした。このような経験ができるのであれば国内国外問わず企業選びをしてみようと思います。

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本学ではASEAN諸国、インドにてインターンシップ経験ができる海外インターンシップ、通称CAPI(Career Advancement Program Internship)を2-4週間の短期と、3ヶ月に渡る長期にて実施しています。こちらのページも併せてご覧ください。