就職支援

Career Support

海外インターンシップ

International Internship

  1. TOP
  2. 就職支援
  3. 海外インターンシップ
  4. 参加学生の声
  5. 第16回海外インターンシップ 『参加者の声』 第1弾〜フィリピンの商社で製造業・物流業についても学ぶ

第16回海外インターンシップ 『参加者の声』 第1弾〜フィリピンの商社で製造業・物流業についても学ぶ

国旗

フィリピン

濱口さん(国際学部・英語学科2年)


国際学部に所属し、本学のプログラムである国際ボランティアに参加した濱口さん(国際学部・英語学科2年生)。そのときに一歩踏み込んで相手と関わりを持ったことで道が拓けた経験から、海外インターンシップ(通称CAPI)でも前のめりに業務に取り組んだそうです。幼少期にカナダに5年間在住していたことから将来は海外で働くことも視野に入れたいと常々考えていました。その選択肢の一つになればと挑んだのが今回のCAPIです。インターンシップに参加するまでは普段の生活で関わりのあるBtoC(Business to Customerつまり、一般消費者をターゲットにした業種)しか気に留めることがなかったので、漠然と旅行が好きだから観光業にしようと考えていたという濱口さん。今回フィリピンの商社にて商社の仕組みを知るだけでなくそのお取引先でもある製造業や物流業でも経験を積んできたことで、仕事選びの幅が広がったそうです。


行き先をBtoB企業から選んだ理由とは


今回CAPIに参加した一番の目的は就職において自身の可能性を広げることです。私にとって可能性を広げるとはまず自身の視野を広げ、知っていることを増やすことを意味します。参加した当時はまだ1年生で世の中にどのような業種や職種があるのかがわからない状態でした。将来海外で働きたい気持ちもあるけれど、何をしたいかは明確ではない状態。やる気はあるのに圧倒的に情報が足りませんでした。身近なところで観光業を選択肢に入れてみましたが、他には浮かびません。今の時期から情報収集をしないといけないと危機感を持ちました。そこで海外で就業経験が積める珍しいプログラム、CAPIの存在を知りエントリーしてみました。そして、あえて普段の生活で目に留まることのないBtoB企業(Business to Businessつまり取引相手が一般消費者ではなく企業)をインターンシップ先に希望し、フィリピンにある日系企業で、日本から製品を輸入し、販売している商社に派遣されることになりました。

商社と取引のある製造業、物流業についても学ぶ


商社は製品を売りたい企業と買いたい企業を結びつける仲介役を果たしますが、自社の製品を販売したい企業のこと、その製品を運んでくれる物流業界のことを理解していなければお役に立つことはできません。まだ未熟な私にそれらの業種についても学ぶ機会を与えていただきました。例えばお取引先の製造業の商談に同行し、営業を間近で見させていただきました。商談は和やかな雰囲気で行われており、私がイメージしていた門前払いのようなことはありませんでした。担当した営業の方によると、無理に営業はせずに本当に顧客が必要な情報を提供することで、関係性を築いているということでした。また、その場で商談に繋がらなくても、ここで築いた関係性が将来活きてくるということでした。営業という職種が私の選択肢の一つになりました。

また、お取り引き先の製造業にて数日研修にも参加させいただきました。いわゆる製造業における「改善」がしっかりとされていて従業員の方々も快適に業務に取り組んでいるようでした。そんな企業から私に課された宿題はその企業の課題を見つけて発表することでした。どこに問題があるのかもまるでわからない完璧に見えるその企業の課題をどうやって探したら良いのか、そこで考えたのが従業員にインタビューをすることでした。インタビューをしていくことでようやく見えてきた課題が部下が上司に失敗を報告するまでに時間がかかるという点でした。そしてその改善策について私が必死に考えたのが「報告をしやすい関係性を築くために、プライベートで食事に行くこと」です。今思い返すともう少し他に案があったのではと思いますが、当時は必死でした。そして発表した際に案の定、役員の方からロジカルシンキングをするようにと言われてしまいました。そして質問項目もフィリピン人の従業員とマネージャークラスでは変えるべきであり、また難しい英語を使うと従業員には伝わらないため相手に応じて英語を使い分けるようにと教わりました。


CAPIのために本気で考えてくれた研修


研修先の一つとしてお世話になった前述の製造業の企業は昨年まではプレゼン発表をさせるという研修は無かったそうです。しかし、より多くの学びを得て欲しいと考えてくださった結果、私が第一号としてその研修を受けました。難しいこともありましたが、本気で私の成長を後押ししてくれていると感じました。第一号としてふさわしかったのかはわかりませんが、この後も後輩がこの研修に続いていくと思うと貢献できていれば嬉しいです。ある大手日系企業に営業同行した際には、何千人という多くの人が働く中でヒューマンエラーが課題となっているのではと考えその質問をぶつけてみたところ、それを解決するシステムが組まれており、従業員それぞれのエラーの傾向を把握することで防止に繋げているという興味深い話を聞き出すことができました。

物流を営む企業では、通関士という国家資格を知りました。輸出入を行う上でなくてはならない存在であり、物を運ぶという一見すると単純に見える行為に多くの人が関わっていることを知りました。私は航空業界に興味がありましたが、人ではなく物を運ぶという業務にも魅力を感じるきっかけになりました。そして日本の輸出入についてさらに知りたいと考えるようになりました。

帰国後は大学の授業への取り組み姿勢にも変化が

フィリピンで過ごしてみて家族を大切にする人が多い印象でした。その中の一つに家族全員が一丸となって子供の大学の費用を捻出したという話がありました。学費は親に支払ってもらうか将来自身が返済していくものと考えていた私にとって兄弟の大学の費用を捻出するという発想はありませんでした。ここまでしてもらって大学に行ったらそれは家族の期待を裏切れないと貪欲になることでしょう。それと比較すると今の自分はどうか。頑張っていないわけではないけれど、受け身だったかもしれないと思いました。また、国際学部に所属しているため異文化の授業、英語力を上げる授業など自身が好きな授業ばかり選んでいましたが、もしかしたらそれはもったいないのかもしれないと思うようになりました。そこで苦手意識のあるマーケティングの授業も受講登録してみることにしました。家族についても、現在一緒に暮らしていますが、唯一一緒に取れる夕飯も週に2度ほど。日本ではよくある光景かもしれませんが、もう少し家族と過ごしてみようと考えるようになりました。就職に関して視野を広げるつもりで参加したCAPIですが、帰国後の日常生活にも影響を与え、普段の生活から新しいことを取り入れてみようと意欲的になれました。

CAPIは在学中に2回まで参加できるので、次回機会があれば物流業を選び、より詳しく業界のことを知りたいです。

---------------

本学ではASEAN諸国、インドにてインターンシップ経験ができる海外インターンシップ、通称CAPI(Career Advancement Program Internship)を2-4週間の短期と、3ヶ月に渡る長期にて実施しています。こちらのページも併せてご覧ください。