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第16回海外インターンシップ 『参加者の声』 第3弾〜思いやり溢れるベトナムの製造業で社員の福利厚生に携わる

杉浦さん(経営学部・経営学科3年)

名古屋キャンパスにてアクティブラーニングのスタイルで授業を学んでいる杉浦さん(経営学部・経営学科3年生)。さぞかし積極的に行動に移すタイプなのかと思いきや、海外インターンシップ(通称CAPI)の参加に踏み出すのに少し時間がかかったそうです。しかし、名古屋キャンパスの同級生が逞しくなって帰国し、活き活きと生活しているのを見て挑戦してみようと決意しました。当初心配だった安全面や語学の面では同級生から情報を得たり、充実した事前研修があったので結果的に安心して参加することができました。派遣されたのはベトナムにて製造業に携わる某大手日系企業です。モノづくりに興味はあるものの、どちらかと言うと人を相手にした業務に携わりたいと希望した結果、人事総務課の業務を経験させてもらえることになりました。福利厚生がしっかりしている従業員思いの企業にて人事総務の業務を経験したことで、どのような学びを得たのでしょうか。


自己紹介で中学時代のエピソードを話す


派遣されたのはベトナムにてトイレや風呂釜などの衛生陶器を作っている日系企業です。話は遡りますが、中学生の頃、トイレ掃除を嫌々やっていた私に「与えられた業務で最善をつくすことが大切だ」と教えてくれた先生がいて、その後真剣にトイレ掃除をした経験が今の自分を作っています。そのときの経験を経て後に出会ったこの言葉、「置かれた場所で咲く」は私のモットーとなりました。図らずもトイレ繋がりということもありご縁を感じたためこの話も自己紹介でさせていただきました。同時期に入った新入社員50名の前で話をさせていただきましたが、数名の心を掴んだらしくその日の日報に私の話を書いた人がいたそうです。


駆け抜けた2週間


バッチャン村にてプレゼントの器作り

研修期間2週間はあっという間に過ぎました。従業員思いの企業なだけあり、人事総務は日々忙しいです。私が特に労力を費やしたのが、新入社員向けの研修ビデオの翻訳と音声を入れる業務でした。こちらの企業では新入社員やインターンシップ生に向けて企業の方針を紹介するビデオを毎年作り、ベトナム語から英語や日本語に翻訳して使用しています。私は英語から日本語への翻訳を任されました。英語が得意な方では無く、インターネットの翻訳機能を使って必死に作業をしたため直訳になってしまいました。また、日本語を吹き込む業務も任されましたが、抑揚がないため気持ちが伝わらないと言われてしまいました。このビデオに込めた企業の思いを意識し、その後は声優になりきって作成しました(笑)。次回インターンシップに参加する本学の学生もこちらのビデオを見ることになるので少し恥ずかしいですが、毎年更新しているものなのでより改善を加えていただければと思います。

また、こちらの企業は社会奉仕活動にも力を入れておりそちらに携わることもありました。社会奉仕活動の一例として、毎日従業員に昼食の一つとして配布されるココナッツミルクを従業員の意志で寄付をして、そこで得たお金で貧困層が生活する施設に食料を寄付するという取り組みです。社会奉仕活動には時間と労力がかかるため敷居が高い印象を持っていましたが、こちらの企業では社会奉仕活動を身近にする取り組みがなされていると感じました。

部長と出会い、考え方がアップデートされた

人事部の部長との出会いが、私がCAPIで得られたものの中で一番大きかったように思います。こちらの企業は従業員を大切にしています。その理由はどれだけ工場や設備が良くても人がいなければ成り立たない。人が働く意欲を持って初めて設備が活かされるからということでした。こちらの企業では少人数単位ではなく、部署、会社全体として従業員同士が仲良しです。とある従業員の方が会社で開かれた自身の誕生日パーティーでも言っていましたが、「会社は第二の家族である」という考え方が皆さんにあるのだと思います。また部長からは、今この瞬間を懸命に過ごすことについても教わりました。例えば冒頭でお話しした私の自己紹介についても、当初緊張して上手に話すことができないのではないかと心配していたところ「この話を聞いてくれる誰かのためにと考えれば恥ずかしさは消える」と教えてくださいました。恥ずかしいと思うのは自分本意な証拠だと気付かされ、意識が変わりました。私がこれまで出会った社会人の中で一番印象に残った方でした。

そして、私の意識が変わったもう一つの出来事があります。それは依頼者との間に依頼内容に対する認識のずれがないようにしなければならないと学んだことです。ベトナムに出向していた日本人の従業員が帰国することになり、そのメッセージカードを作成することになりました。私はベトナムにいたときのことを思い出せるようにベトナムの観光名所の写真をいくつか並べて作成しましたが、依頼者の方には「どうして当社とは関係のない観光名所の写真を載せたのか?」と問われました。依頼者は仕事にまつわる写真を使うこと、さらにメッセージカードは開いた際に立体的に見えるようになることを期待していたのです。もしこれがお取引先との金銭が発生するビジネスの話だったらと考えるとゾッとしました。かかった時間、材料費を含め損失を出していたことでしょう。今回の件では双方の時間を無駄にしてしまいました。依頼者が忙しそうであったため、声をかけるのをためらい、自己完結してしまっていたことが私の反省点でした。思い込みで業務を進めないこと、また、業務途中でも経過報告をすることで、訂正を最小限に抑えるようにすることなどを今後取り入れて行こうと思いました。


名古屋キャンパスの授業で学んだことを活かして取り組めた


私は名古屋キャンパスにてアクティブラーニングスタイルでの授業を受けています。これがCAPIでプラスに働いたと思う出来事がインターンシップ中にいくつかありました。今回CAPIへの参加を決めたのも、同級生が授業だけでなくこうしたプログラムに積極的に参加している姿勢を見たことであったり、現地で就業中にも、プレゼンテーションの依頼が来たときには短時間で作成をし、堂々と発表をすることができました。名古屋キャンパスでは毎回の授業で学生の誰かがプレゼンテーションを行っており、私自身がこれまでに発表した回数も数え切れません。アクティブラーニングはビジネスに直結するとは聞いていましたが、こんなに早くそれを実現できるとは思いませんでした。

CAPIで社会人として働く経験をさせていただけたことにより、これから訪れる就職活動にも気合いが入ります。就職先はメンズの化粧品ブランドに関わることができるところを希望しています。業種は商社、製造のいずれかで考えていますが、目指すのは頭のてっぺんから足のつま先までトータルで提案できるサービスです。私個人が消費者として必要に感じていたのがきっかけです。CAPIで経験した業務とは異なるかもしれませんが、依頼されたら納得いくまで依頼内容を確認し、依頼者の思いを汲み取って心を込めた仕事をするというCAPIでの学びを活かして取り組んでいきたいと考えています。

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本学ではASEAN諸国、インドにてインターンシップ経験ができる海外インターンシップ、通称CAPI(Career Advancement Program Internship)を2-4週間の短期と、3ヶ月に渡る長期にて実施しています。こちらのページも併せてご覧ください。