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BSc in Commerce

「知識集約型社会を支える人材育成事業(DP)」 2024年度事業報告シンポジウムが開催されました

#インテンシブ教育プログラム #シンポジウム

2024年12月8日(日)、名古屋商科大学 商学部は、文部科学省の「知識集約型社会を支える人材育成事業」の最終年度を迎え、その総括として事業報告シンポジウムを開催しました。本事業では、ケースメソッドで使うケースそのものをはじめ、PR動画やマーケティング戦略の提案、新規事業のビジネスプランなど、多くの成果を生み出してきました。授業科目の選択と集中により、同じ授業を同じ週に複数回開講することで、密度の濃い学びを実現し、学生の学習意欲と定着力の向上が図られました。

シンポジウムの第一部では、トヨタ自動車株式会社 新事業企画部 事業開発室 室長の只熊憲治氏をお招きし、「自分らしく生きるためのヒント 〜新事業を推進するマネージャーとして思うこと〜」をテーマに基調講演をしていただきました。只熊氏は、ご自身のMBA取得とその後のキャリアをもとに、トヨタにおける新事業開発の実例や、「BE creation」と呼ばれる仕組み化された新事業創出の取り組みについて紹介してくださいました。また、「自分を知る」「強みを徹底的に伸ばす」「やってみる」の重要性について語られ、自分を起点にした動機こそが挑戦の原動力になると伝えてくださいました。

シンポジウムの第二部では、「産官学連携の実学教育のエコシステムの形成に向けて」をテーマに、学生、商工会、企業、教員によるパネルディスカッションが行われました。学生からは、アウトプットの大切さ、コミュニケーション力の課題、現場から得た学びについて発言がありました。企業側からは、学生と本音で向き合うことの大切さや、限られた期間の中で深い議論を行う難しさについて意見が述べられました。商工会からは、地域企業と経営支援に関する取り組みをすることによって、学生と企業の双方にとってメリットがあるのではないかと提案がなされました。

只熊氏は、エコシステムの形成にはお互いを知り、お互いの困りごとがわかっているオープンマインドな「正直な関係性づくり」が大切と強調されていました。このエコシステムを作るとどんな嬉しいことがあるのかのKPIを設定するとともに、仮説検証を繰り返しながら、なぜこれをやるのかを考えることが大切とアドバイスをいただきました。

今回のシンポジウムは、これまでの4年間の取り組みを振り返るとともに、今後の実学教育のあり方を見つめ直す貴重な機会となりました。商学部がこれまで培ってきた知見やネットワークを、今後さらに発展させていくことが期待されます。